テスト前に部屋の掃除をしてしまう理由
前回の3日坊主の原因が潜在意識と深く関係あるという話の続きです。
前回では、決まった習慣と抱き合わせることで、習慣にしやすくなる話をしました。
この中で、ここが一番大きな文字で書かれていたかと思います。
普段とっていない行動:違和感→「補正」→元に戻す行動
3日坊主:普段とっていない行動→違和感→「補正」→元に戻す行動
習慣にならない行動には、必ず感情が伴います。
しかも、ネガティブ系の習慣です。
「テスト勉強しなきゃ」と思ったことありませんか?
あれはネガティブな感情が出てくる代表例です。
1.ネガティブな感情は、変化の始まり
負の感情が伴う行動は、ほとんど習慣になりません。
なので、長期戦になると部屋の掃除とかし始めて、最後の肝心な時に粘れないのです。
道路で例えると、トンネルの先にカーブがある状態に近い感覚です。
暗く厳しいトンネルの中では、人間は我慢します。
しかし、光が見えてきたときに、開放感から気が緩んでしまうのです。
そのトンネルの先がカーブだと、気が緩んだ途端のカーブに対応できずに事故をしてしまう。
テストもそれといっしょ。
明日テストを受ければ、解放される。
そう思うと、掃除してしまうのです。
つまり、負の感情が出ているのは、体に変化を強いているので、そこに楽なゴールや解放されるルートができるとそちらに逃げてしまうのです。
2.習慣に感情が伴うと強い刺激になる
皆さんはテスト勉強ができた人をイメージするとき、どんなイメージをしますか?
少なくとも、テスト直前になって、テスト内容を「理解していない」なんてことはないと思います。
暗記重視のテストがほとんどですが、せめて「ここは重要なポイント」とわかる程度には理解しているのではないでしょうか?
簡単に言ってしまえば、テストでよい成績をとる人は、「勉強という概念が存在しない」もしくは「勉強が楽しい」もしくは「苦行を冒してまで難しくつらいものと考えていない」ようなタイプです。
つまり、テストでいい成績を残す人は、テスト前になって、急激な心理的な変化を起こすようなことをしていません。
心の変化が起こらない行動をしながら、テスト勉強をする。
これが成績をある程度よくするコツです。
3.変化や刺激の少ない行動=習慣的行動
人が極端に変化しないために、刺激や変化の少ないことを望む傾向にあります。
習慣とはそういうものなのです。
日々慣れてしまったこと。それがあなたの習慣なのです。
では、その習慣を身につけるためにはどうすれば良いのでしょうか?
4.あらゆる行動を変化の少ない行動にする方法
以前、イメージすることの重要性を説明しました。
その際、「小説を書いているように、ライトノベルの挿絵のように、すぐにアニメ化できるような表現で」と説明しました。それをこの時も利用します。
目をつぶって、あなたが描いている理想を描写をします。
その理想の自分をイラストと文字で書きだしてみてください。
その理想の自分は、どのような家に住み、服装をしていますか?
顔だちは?普段の食事は?日々どんな1日を送っていますか?
上記のようなことをできるだけたくさん書いてください。
今のあなたと違うものに丸を付けてみてください。
その中には、あなたが今すぐできる簡単なことがあると思います。
まず、それを実践してみてください。
例えば、テストの成績がとれている自分を理想としたとき
理想の自分
・テスト前は、テストの範囲をすべて理解しており、直前までにわからないところはつぶし切れている
・テスト前とテスト後でも生活のペースは同じ
・当たり前のことを繰り返し何度も行う
・朝起きた後、寝癖を直し、顔を洗い、身なりを整えている
・髪は短髪で、1か月単位で床屋に行っている
・無駄なことをやらない。そのために、やらないことを決めている
・処分するものを決めている。
・部屋にものがない状態で、整理整頓がされている。
・部屋のカーテンは白、服は体のサイズに合っており、テーブルにはものがほとんどない
・人にものを教えているし、相手から教わっている。
・鉛筆と消しゴムを常に持っており、人から借りることがほとんどない。
・感情に振り回されず、冷静に物事を観察し、情報収集を欠かさない
例えば、金銭的に余裕がなくても、できることがあると思います。
・テスト前は、テストの範囲をすべて理解しており、直前までにわからないところはつぶし切れている
・テスト前とテスト後でも生活のペースは同じ
・当たり前のことを繰り返し何度も行う
・朝起きた後、寝癖を直し、顔を洗い、身なりを整えている
・無駄なことをやらない。そのために、やらないことを決めている
・処分するものを決めている。
・部屋にものがない状態で、整理整頓がされている。
・人にものを教えているし、相手から教わっている。
・鉛筆と消しゴムを常に持っており、人から借りることがほとんどない。
・感情に振り回されず、冷静に物事を観察し、情報収集を欠かさない
この中で、今の自分に無理ではないことを行うのです。そして、毎日イメージして、今の自分と比べてみます。
そして、無理ではないことを行っていくのです。
あなたが、テスト前に部屋を整理するのは、単なる逃げだけでなく、あなたが「きれいな部屋に住んでいる自分がそこで勉強をしていること」をイメージしているからなのです。
テスト前に掃除をしない対策は、きれいな部屋で勉強することです。
テストまであともう少ししかないという方がいましたら、きれいな部屋や自習室などで頑張ってください。
残念ながら、部屋をきれいにします。
なぜなら、たいていの人はきれいな部屋にあこがれを持っているからです。
そして、きれいな部屋で、休憩時間などのあいだでいいので、成績が良い自分を常にイメージし続けてください。
そして、違いを見つけ、随時「今の自分にできる範囲で」補正してください。
それがテスト直前のあなたができる唯一の方法です。